2018/11/03

ORTEGA






古着屋の頃を入れるとアパレルの仕事をして15年。
今に至るまで色んな服に出会ってきましたが、その中でも衝撃を食らったアイテムがいくつかあるなと最近思いまして、その服へのリスペクトの意を込めて写真を撮って改めてその魅力を味わおうと言う企画です。
既にかなりの蜜を頂いてる花ですが、まだまだ甘い。むしろ長年敬愛してきた事で甘さが増してきた。

今回のお花はオルテガのベスト

まずはブランド説明…調べると同じような文章が並んでいたので俺は本国アメリカの販売サイトの原文を拝借。意味はそれぞれでご確認下さい。

An Ortega's Weaving is the ultimate icon of the Southwest. It's the product of nine generations of inventive weaving, perfected. The historic roots and expertise embedded in Ortega's Weavings are a symbol of authentic New Mexico to natives of the state and collectors worldwide.

スペイン系移民が自給自足をする為に代々引き継がれ、現在9代目。時代と共にアメリカインディアンのナバホ族からの影響も受け徐々にそのデザインを変化させながら大量生産では無く、家内工業的に生産されている。オルテガのベストが高額なのはこの為ですね。ハンドメイドは時間がかかりますが大量生産にはない魅力があります。

このお花にはちょっと個人的な小話があります。
自分が20代前半の頃。当時古着屋でアルバイトをしていましてようやくやりたかった販売の仕事に就いたものの、将来への不安もちょっとだけ感じてこれからどこに向かうべきか悩んでいる時期、某セレクトショップでウィンドウショッピング。
そこで目に留まったのがネイティブ柄のベスト。ちょっと見てるとお洒落な販売員の方が接客をしてくれまして。どうやらオルテガって言うらしい。カッコいいな。
買えるお金も無いけれども勉強の為にと試着…。

あー、目標決めた!
このベスト買う。

今思えばですが、何気ないこの試着と接客して頂いた販売員の方の対応がその後の自分の人生を変えたターニングポイント。
それから1年位経って古着屋で写真のベストを見つけて購入。古着屋で契約社員になったもののそのお店でずっと働くつもりが無かったので転職を決意。引き続きアパレルの仕事を続けたかったので面接にはオルテガのベストを着て行きました。
オルテガの意味が合ったのかは今となってはわかりませんが運よく内定を頂き就職出来たわけです。頂いた内定先はその運命の買い物をした会社なんですね。

そんなわけで勝手に運命を感じているベスト。就職後に元々クルミボタンが付いていたところをコンチョにチェンジ。そのまま着続けているとコンチョに変えたせいでボタンループがダメージ受けたのでデニムでリペア。
永く着ると色々とガタがくるのでそこで手放すかリペアをしてき続けるかがその服への愛着の深さで変わってきますよね。

自分は還暦まで着続けてリアル赤ちゃんちゃんこにするつもりです。
ちなみに自分はサイズ42とデカ目です。
Tシャツの上にも着れるしアウターの上に重ねる事も出来るといういつでも楽しめる。
今10数年着ている状態でこのコンディションです。更に10年後どんな感じになってるんだろう。。。

2 comments:

  1. Amazing! I like your blog!

    https://julesonthemoon.blogspot.com/

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    1. Thank you for your message! and I'm happy that you like it!
      And then I like yours too so I follow you.

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